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具体的に
1974 年以後 ペインテイング『トランスフォーメーション』、レリーフ『連続』
1976 年以後 『色影』のレリーフ及び立体オブジェ パウル ヴェーダー 美術評論家 チューリッヒ 『、、、特別個性的に屈折されたコンクレート芸術、、、目は光線の如何で、色の塗られた細い面から周囲の白い面に反射する色のついた影を感知するが、現象は現実とは思えない繊細さがかもしだされ\ている、それらは、繊細微妙で非物質的な網状をなして、レリーフの構造が視覚化されている。』1977年NZZ紙(チューリッヒ市の新聞)より引用。
ハンス ノイブルグ 美術評論家 チューリッヒ 『、、、これらの新しい『色影』のレリーフ群はまさに日本の精神と禅の文化に属するものと解釈することが出来る。ここに驚くべき豊富な成分がコンクレート芸術の分野に完成した。』1980年チューリッヒ ロイ紙より引用
マックスビル 美術、彫刻作家 チューリッヒ 『、、、最初は他人の経験を通じて既に示されていた道を通って。が常にそれに新しい要素を加えてゆき独り立ちの職匠に達した。今日 静子は コンクレート芸術の発展のために独自の貢献をなしているのだ。彼女が最上のやり方でコンクレート芸術の中のチューリッヒ的な方向を自分の物として取り上げ特別に繊細微妙で優美な一面を加えた、と今日結論できることは確かにポジテイブなことである。彼女は解放された日本の女性として素晴らしい完成度に於いて、日本の伝統と我々の時代の構成主義的思想とを結合することに成功したのである。』1997年東京の南画廊個展カタログより引用。
1977 年以後 ドローウィング『複数の線による構図』その他
1978 年以後 ペインテイング『網の構図』
ルドミラ ヴァハトバ 美術史家 チューリッヒ 『、、、細い線によるペインテイングは『色影』の痕跡のように見え、流動態のように非物資化されている。リズムをもつ構図は4色が組み合わされ、数学的に構成されているとはいえ、観察者は自由な光の音符のごとく感知する。内部の力動性は間断ない脈拍のように規則正しいが、最高の透明性を保っていて、繊細な色彩の構造は息づき作品に雰囲気性を暗示させる。、、、彼女の意図である美は合理的な秩序性より強く伝達される。直感は隠された規則性を感じ取り、四角の形は解放され、吉川静子は、ヨーロッパと日本の対等に合体された絵の感性を発見している。』 1984年ウィンタートウア クンストハレ個展カタログより引用。
1989 年以後 ペインテイング『ウパにシャドへのオマージュ』
ソフィア ヴァーレン 美術評論家 チューリッヒ 『統合されたポエジーの成功、、、フーガの大いなる芸術。従来からの光と影の問題は、色の効果と白い面の秘密にみちた魅惑となった。彼女の極度の繊細さと手仕事の器用さ、グアッシュであれ、アクリルであれ、彼女の作品は観察者を惹き付ける。彼女の作品はフーガの偉大な芸術のようであり、しかも、美と同時に高度の数学性と天文学的なファンタジーを内蔵している。彼女が自分に課した秩序の法則内でのヴァリエイション、形の厳格なコレオグラフィ、その結果として生まれる静かな踊りのようなうごめき-これらは吉川の典型的な『かすかなさわめき、のある静けさ』-彼女の言葉ーが彼女の制作の秘訣であるようである。吉川静子の宇宙、極東と西洋の不可思議な統合は合理的分析的な基盤から、自意識に支えられた瞑想的なポエジーとなって流れ出す。賢明に、恭謙と誇りをもってー永遠に向かって、、、』1988年チューリッヒ市日報
1990 年以後 ペインテイング『二つのエネルギー』及び『空からのエネルギー』
私の絵画は最初から多数の「部分」によって全体が成り立っている。各々の部分は構図のコンセプトに於いて、互いに『ある関係』をもって組み合わされている。このテーマ例えば、『トランスフォーメーション』や『連続』で芸術の世界に入って来た。 日本で私に欠けていた論理的システマチックな造形の方法をウルム-チューリッヒの線上で求めたのであるが、レリーフ『色影』の現象の発見で私の日本人の血が再び流れはじめた。ヨーロッパでヨーロッパの精神にとけ込み自分を調合すべく苦しんできた時期に、極力無視せざるを得なかった東洋人の自分のなかに潜在的にもっているもの、それは私がヨーロパで求めた構成主義的造形と共に私を支えるもう一つの大きなエネルギーであるはずだという確信から、生まれたのである。当時まだ見えなかっ た自分の原点を信じよう、それは今の自分に絶対必要
な相補うものであるに違いないという確信と、自分の
原点に近ずこうとする努力がこの『二つのエネルギー』のシリーズの原動力となった。丁度、見えかけてきた世界とまだ見えない世界が私自身にとってはお互いに必要な関係であるという自覚で新しい曲がり角から、私は未知の発見の道を進んだ。見えるものは見えない世界内にひそんでいるエネルギーが成形したものであることを感じながら。吉川静子 24.04.11記す
今道友道 東京大学美学教授 『、、、私が吉川静子の作品における東洋的深化というか、人間的成長を見るのは、むしろ、構成上に 間 を生かした試みである.1980年代に近ずくにつれて、形態の反復は、その距離のシンメトリーの幾何学を破り、えもいわれぬ間合いとなって現出している。それは最近とみに強まる。つまりそれは、数学的論理では把握しえない無の造形化なのである。例えば89年の 'm292 ウパニシャドへの讃歌no.19 - hommage aux upanisad - における多くの十字形間の距離がその好例である、その中央部の薄色の空間こそ、多くの 間 を生み出す空の空としての無のあらわれにほかならない、、、』1996年現代彫刻センターにおける個展『宇宙の織りもの』カタログより引用。
1993年以後 トンド『宇宙の織りものー放散しつつ』『宇宙の織りものー流れるように』
クリスチャン クレム チューリッヒ美術館副館長
『、、、チューリッヒの幾何学的構成主義アートシーンは常に注意深く見守られているのであるが、吉川静子の新しい作品群のうち、円形のいわゆるトンド作品に於いて彼女が達した新しい空間的な息
吹きとリリカルなリズムをもった作品が当美術館のコレクションにえらばれた。』
1993年チューリッヒ美術館年間レポートより引用。 『、、、吉川静子の表現する浮遊する十字形の構図は、絵画面を空間的にダイナミックに活性化し、全体の絵画の方向に新しい息吹きをあたえている。』2007年『チューリッヒ美術館のコレクションー傑作品ー』2007年カンツ出版社発行、ドイツ語、英語、フランス語版あり。
ゲッツ ポッハト オーストリア グラーツ大学美術史教授 『、、、厳格なグリド形態と構成の力動性が緩められて行く傾向は、最近のモニュメンタルで典雅な円形絵画ーカンヴァスにアクリルーによって確立される。色彩の十字形は動きを示し、エネルギーを集積した中心から外へ放出され、円形の縁周辺で交差し、空間を具現する方向を目指し、普遍的全宇宙を包括する動きの中に位置し、終始一貫して増速しつつ無限に拡大してゆく。補色の対象位置、回転対象、鏡映の法則は厳格に維持されているにかかわらず、中から外に向けて暗く、あるいは透明で飽和しつつ、生き生きとした緊張と相関が相互に位置し、今や、色彩の十字形は大きな自己生命力と力動性を獲得した。十字形形態の円周縁へ向けての拡大の結果、重なりと流れは螺旋運動を拡大しながら前面に迫り、見る人は動きの基本要素の連続に感動しているうちに、この不断の動きと変転の過程が同じ宇宙の力と結びついていることを認識させられる。吉川はここにいたって、基本的な基礎形態とその構成による厳格な言語と構文法ーシンタックスー、そのダイナミックな動きの自由、彼女自身の自己照合の発展の三者を結合させた。この世界の有機的な生命体や宇宙の事象と一様に連結する諸原理を獲得したのである。ここで我々はコンクレート芸術の伝統から、存在の自己発見の根源へと回帰させられる。この内面化と沈潜没頭は、古来から、禅の道と日本の伝統と実践を特徴ずけるものであったが、今ここでは、その殻を破って、西洋的合理的な世界構想の収斂へと流出していくように見える。ここでは、ダイナミックな拡張とエネルギーの集積と放散が支配する過程で、拡大する世界が、再びエントロピーの平衡と調和の状態を指向している。絵画の円形運動は、それを構成する要素自体によって捉えられ、同時に螺旋形態のダイナミックな動きの渦によって粉砕されるように、領域の限界を打破するようで、我々は鑑賞者としてその円形形態に心を打たれるのである。、、、』1996年現代彫刻センターにおける個展『宇宙の織りもの』カタログより、引用。
カロリン ハイデイ エバートホイザー美術史ミュンヘン 『、、、彼女は年とともに、出身の日本の表現の伝統とヨーロッパの造形法とを、一つの独特な新しい統一へと凝縮し、新しい作品群に『宇宙の織りもの』と彼女が名ずけたように独自の表現言語を作りあげた。表現の東洋的な静寂さ、日本古来の 明暗の影のニユーアンス感は、厳格に型にはまったいわゆる『コンクレート』芸術とは対称的に、厳格な網の織り物を生きものとして永遠的なものへと移変させる。『構成主義的秩序』である網構造は吉川の作品の中での万物の連結の象徴であり、東洋的な『空』のイメージとして一種の透明性をもって一貫して表現し、あらゆる存在するものの原野として、可視可能にした。東と西の会話はここに、未来を告げながら、造形された。』 1997年 ケルンの日本文化会館における個展および、『インドラの網』日独文化間シンポジュウム情報誌より引用。
1997年以後ペインテイング『宇宙の織りものー息吹く原野』
1997-2000赤のドローウィング『ローマで』1997,1998,1999 及び 青のドローウィング『ローマで、エピローグ』2000
ギド マニアグアニオ チューリッヒ美術館学芸員 『、、、最近の彼女の三回にわたるローマ滞在中、各々およそ25枚のグアッシュまたはパステルで仕上げられた作品は、使う色と地の紙の色による線の構図となる。スイス研究所から見下ろす冬の日没は赤はかりでなく、オレンジや紫の色が加わり、想像外の感情と『不完全性』への勇気を喚起させる。日に日に繰り返される幾何学的な基本形は、超越性への窓のようでもある。 不可視で不在でありながら存在するものの自由なヴァリエイションとしての。』2000年チューリッヒ美術館誌より引用。
1997年以後ペインテイング『彷徨、仮題』
2005年ペインテイング3部作、『精神のピラミッド』
2004以後ペインテイング『マイ シルクロード』
シュテファン パラドウスキー 美術史家 美術館館長 ヴァレンシュタット 『、、、彼女は新しい作品群を 星座のような絵 と言う。たしかに形態群は画面を流れていて、シルクロードで見上げる星座を思い出す。基本形は十字形であるが、キリスト教とは関係なく、横線と縦線が交差する中心は繋がれず、開いている。ともあれ、空 のテーマは意味を強められている、あえて言えば、吉川静子の作品制作の成分の一つとなっているようだ。吉川静子は星の群に生命の鼓動を感じていると言う。それらは、流れ、動き、息をし、来ては、また去る、言い換えれば、東洋の仏教的な意味合いでは、ゆとり、はれやかさ、そしてそれらの根源にある精神性を象徴している。』2006年 ヴァレンシュッタット市ビッケル美術館『スペシャ、吉川静子』展カタログよりの引用
2008 年以後 '鼓動'
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t1
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'transformation der vier gleichgrossen farbflächen', 1974
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no.52
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relief farbschatten ,75x75cm, 1978
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m215
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'fs/4x4 'von 4 farben zur polyphonie', 1986 |
m295
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'hommage aux upanischad', 1989
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m322
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'zwei energien' - 16, 1990
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m375
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'zwei energien', 1990-91
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m429
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'energien aus der leere', 1993
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m433
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'kosmische gewebe' - strahlend, 1997, sammlung: kunsthaus zürich
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m457
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'energien aus der leere', 1993-94, sammlung: peverellis, zürich
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m489
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'kosmische gewebe' - atmendes feld, 1997
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m688
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'my silk road', 2005
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m657
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'my silk road', 2004
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m722
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'kosmische gewebe - überlagernd' -2, 2006-07
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m739
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'intermezzo für m223
(1986-87)' - II, 2008 |
m780 |
'lebenspuls' 16, 2011-12 |
m795 |
'puls aus zwei felder', 2013 |
m794 |
'puls aus zwei felder', 2013 |
m793 |
'puls aus zwei felder', 2013 |
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